ヤマボウシ(実)
今年は、ヤマボウシの実りが悪いようです。
6月に花は、たくさん咲いていたのですが、
実をつけている木を探すのが大変なほど少ない
です。昨年は多くの木に赤い実がついていたの
ですが、どうしたことでしょう。
季節が巡って、毎年同じような顔ぶれの植物を
ブログに載せていますが、毎年全く同じという
ことは決してありません。最初は、季節ごとの
植物の花や実の見頃の備忘録になれば、と思っ
て始めたブログでしたが、過去の記事を見返し
てみると、随分違うことに気付かされます。
一番の原因は、このところの気候の変動が激し
いためでしょうが、私自身の立ち位置が不安定
で、その日によって親の機嫌や体調が悪く、観
察に行かれる時間や日にちが定まらないためで
もあります。
今年は、日本付近はラニーニャ現象が発生して
いるそうで、暑い夏の後は、寒さが厳しい冬が
やって来るそうです。ということは、雪かきが
欠かせない冬となりそうで、今からもう気が重
くなっています。
ヒメツルソバ(花)
数年前、歩道橋の下の小さな植え込みから
少しだけもらって来たヒメツルソバが今年は
だいぶ増えました。
夏の日差しがカンカン当たるのは苦手らしく
今年はアサガオの日陰になったのが幸いして
地面を這って勢力範囲を広げています。
秋になって、アサガオのツルが萎れ始めると
ついに自分の天下になったと言わんばかりに
元気にコンペイトウのような花をたくさんつ
け始めました。秋が深まれば、葉も赤く紅葉
します。
ヒメツルソバは、園芸店で売られている場合
はポリゴナムという名前で並んでいることも
あります。葉に斑が入る種類と入らない種類
があり、入らない方がより丈夫だということ
です。
庭の地面は、土がむき出しになっていると雑
草が生えてしまいます。でも、地面を覆うよ
うな植物が先に生えていれば雑草は生えにく
くなります。そのためグラウンドカバーと呼
ばれる地面を這う性質のある植物を植えると
雑草対策に良いと言われています。
雑草との闘いは本当に骨が折れるものなので
この可愛いヒメツルソバが増えて少しでも助
けてくれたらいいなぁと期待しています。
イタドリ(実)
夏に小さな小花を咲かせていたイタドリが
今は、実をつけています。
ちょっとした空き地や土手など至る所に増
えてしまうため今は困った存在ですが、漢
方薬や太い茎は杖の材料としても役に立ち
利用価値のある植物です。
冬になると地上部は枯れてしまいますが、
春に出した若い芽は、山菜として食べるこ
とが出来ますし、昔の子供はスカンポと呼ん
でおやつ代わりにしゃぶっていたと両親から
聞いたこともあります。また酸味があるので
それを利用してジャムのようにして食べるこ
とも出来るそうです。
イタドリは、雄株と雌株があり、雌株にだけ
写真のような羽根のついた実がなります。羽
根の中心部が種で風に乗って遠くに飛ばされ
ることで爆発的繁殖を持つのです。
茎と同様に根が丈夫なことを利用して崖崩れ
などの修復に土留めとして利用されることも
あります。ただ強過ぎる根は、コンクリート
も突き破ってしまう威力が仇となって現在は
嫌われ者的存在です。
どんなものでも良い面と悪い面があるもので
す。悪い面があるからといって根絶やしにす
るのではなく、良い面を生かして共存してい
けたら良いのになぁと思っています。
今日の空45
朝、新聞を取りに外に出るとどこからかキン
モクセイの香りがしました。
2,3日前だいぶ蕾が膨らんでいるなぁと確認
したのでいよいよ花が咲き始めたのかもしれ
ません。
このところ日中は曇り空で夕方になって晴れ
てくる天気が続いています。灰色の空は脳の
働きを悪くするのか眠気ばかりが襲ってきま
す。秋というとかつてはスッキリとした爽快
感を感じる季節だった気がするのですが、こ
こ数年はダラダラと過ぎてしまいます。
滅多にないことですが、夕方、雲と太陽が見
たことのない美しい空を作り出す時がありま
す。全く予想が出来ないことでフッと気がつ
くと周囲が赤く染まっていて慌てて外や2階
へカメラを持って走って行きます。シャッタ
ーを押している間にもみるみる色は変わり、
目に映る色と写真に残った色は違ってしまい
ます。後で眺めて残念な気持ちになるのです
が、仕方ありません。ブログの写真は、基本
スマートフォンのカメラで撮れる写真だけ、
というルールを決めたのは私自身です。
実物の色は、もっときれいだった、といつも
思いながらブログを更新しています。
エノコログサ(実)
エノコログサは、野原に行けばどこにでも生え
ています。
初夏から秋まで長い間見ることが出来るので
花がいつ咲いて実がいつ実っているのかよく
わからない植物ですが、実は穀物のアワの原種
であることを最近知りました。
一時は、アワやヒエなどの雑穀は美味しくない
と食べられなくなっていましたが、最近はビタ
ミンやミネラル、食物繊維などが豊富なことか
ら見直されてお米に混ぜて食べたりするように
なっています。
一見同じように見えるエノコログサも気を付け
て見ると穂の大きさに大中小とあり、穂の色も
金色や紫色のものなど色々な種類があります。
世界中の温帯地域にあり、都会でもちょっとし
た地面があれば生えている強さ。子犬や子猫だ
けでなく人間でも風に揺れる愛らしさにちょっ
と摘んで連れて帰りたくなる魅力のある植物
です。
ハナミズキ(実)
木々の中で今年もハナミズキの葉が、一番最初
に色付き始めています。
葉の間には、朱色の実をしっかりと抱えている
のが目立ちます。この実は、葉がほとんど落ち
てしまっても残っていて、冬空で鳥が来るのを
待っているのをよく見かけます。冬の雲ひとつ
ない青空をバックに赤い実だけが枝に残ってい
るのは、美しい光景です。今回の写真は、よく
見ると実の左側に黒いカメムシのような昆虫が
しがみついていました。冬支度でしょうか。
秋の深まりと共に山里は益々静かになっていき
ます。稲刈りも終わり、田んぼも空っぽになり
ました。日に日に気温が下がっています。最低
気温が10度を切る日も目前です。
生き物の気配が潮が引くように少しずつ消えて
いきます。
なんだか自分一人が世界から置いてけぼりにな
ったような気分になっています。
今日の空44
昨晩はお月見をした方が多かったのではない
でしょうか?
私の住む地方は、日中はずっと曇天だったので
今日はお月見は無理かなぁと思っていたのです
が、夕方になって急に青空が広がり晴れてきた
ので無事十五夜を楽しむことが出来ました。
9月は、雨ばかりでほとんど月を見ることが出
来なかったので夜空を明るく照らしている月を
久しぶりに見ることが出来て嬉しかったです。
家族でかわるがわる窓辺に立って昇って来た月
を眺めました。
最近はLED電球の街灯が眩しいほど夜道を照ら
しているので、夜も興覚めするほど明るいこと
が多いのです。防犯上は、その方が良いのでし
ょうが、なんだか夜の価値が少なくなったと感
じるのは私だけでしょうか?それに白色のLED
電球の光を見た直後は、星が見えないのです。
視神経がおかしくなるようでしばらく暗い所で
目を慣らしてからでないと星を見つけることが
出来ないのです。
しばらくして再び少し高くなった月を見ると横
に赤い星が輝いていました。後で調べるとどう
やら火星のようです。今月6日に地球に最接近
するそうです。しばらく晴天が続きますように
と星に願っています。
カラハナソウ(実)
自転車で通りかかった藪に珍しい花穂を見つけ
急いで引き返しました。
近づいてよく見るとビールの原料になるホップ
というものに似ていると思いました。
以前テレビで観た園芸家が、グリーンカーテン
としてホップを育てていたのを見たことがあり
素敵だなぁと思った記憶がよみがえりました。
家に帰って調べるとこの松かさに似た花穂は
ホップの仲間のカラハナソウという植物だと
わかりました。ビールに使うホップを西洋カラ
ハナソウ、日本に元々あるカラハナソウを山ホ
ップと呼んだりするそうです。カラハナソウの
仲間は、雄株と雌株があるようで、この松かさ
のような花をつけるのは雌株だそうです。
現在、ビール用のホップは、日本ではビール会
社と契約した農家が厳しい管理の下、栽培して
いて育てているのは花穂が出来る雌株だけだそ
うです。たまに雄株が現れると引き抜かれて抹
殺されてしまうほど厳しいそうです。
すっかりホップだと思っていたカラハナソウか
ら色々なことがわかってビールはあまり飲まな
いけれどホップのグリーンカーテンは来年挑戦
してみたいな、と思っています。
ツリフネソウ(花)
今年もツリフネソウが、少し前から咲き始めて
います。この花は、湿気が多い斜面に咲いてい
ることが多いので、足場が悪く、写真を撮るた
めに近づくことが出来ずにいました。
しばらくして、自転車で少し遠出した際、少し
下流の別の場所を訪れ、ようやく写真を撮るこ
とが出来ました。
そこは、時々、車が通る沢沿いの薄暗い橋の下
でやはりジメジメしている場所ですが、道の側
まで小さなピンク色の花が群れていました。多
分、車の中からは、花は見えないと思いますの
で車中の人からは、私が、不審者に見えたかも
しれません。珍しく風が、強い日で小さな花は
煽られて激しく揺れてしまうため写真に上手く
納まらず、20分くらいそこで粘っていたかも
しれません。
橋の下の道は、午後のほんの一刻しか日が当た
らない場所です。ヒンヤリとした空気の中で、
束の間の光を反射しながら風に揺れているツリ
フネソウの群れは、いつまで眺めていたい美し
い光景でした。
今日の空43
やっと晴れました。
9月は、ほとんど曇りか雨の日だったので心の
底から晴れ晴れとした気分を味わっています。
自分の努力でどうにも出来ないことに対して
クヨクヨと思い煩うことは精神衛生上良くない
と何かで読んだ記憶がありますが、天気に対し
てはどうしても不満を持ってしまいます。
今年の春のように雨が少ないと野菜や花が育た
ないなど色々困ることがあるのは十分わかって
いるのですが、青空を見ないとどうしても気分
が沈んでしまうのです。晴れていれば上機嫌、
なんて単純な人間なんだ!と自分自身で思うの
ですが、それが私という人間なのです。
50歳くらいになってようやく自分という人間
をどう扱えばいいのかわかるようになった気が
しています。肉体的、精神的弱点がわかって対
応する方法も定まったという感じです。
友人とこのような話をしたことがないので他の
人がどのように考えているのかわかりませんが
漠然とこれが大人になったということなのかな
と思っています。