淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

キンモクセイ(花)

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今週に入って、ラジオやブログでキンモクセ

イが咲き出したと言っている人が増えてきま

した。

ずいぶん早いな~と思っていたら我が家の周

囲でも甘い香り。今朝降った雨に誘われたの

でしょう、オレンジ色の花がほころんでいま

す。

我が家にはキンモクセイはありませんが、近

所には結構大きな木があちらこちらに植わっ

ているので、咲き出せば町内一面が甘い香り

に満たされます。

以前の家の庭には、キンモクセイがありまし

た。だいたい10月の声を聞く頃になると葉と

葉の間の枝からプックリと丸い粒が現れ、そ

れが雨に当たるとミルミル膨らんで咲き出す

のです。1週間ほど咲き続けると必ずまた雨

が降ります。雨に当たったキンモクセイの足

元には、オレンジ色の小花の絨毯が広がりま

す。雨と共にやって来て、雨と共に去って行

く花だなぁと毎年のように思います。

それにしても今年は甘い香りの訪れが早いで

す。冬支度を少し前倒しにした方がいいかも

しれないですね。

 

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センニチコウ(花)

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米原産のセンニチコウは、夏の暑さにもよ

く耐えて今が一番咲き揃う季節です。

カサカサと乾いた感じの花は、簡単にドライ

フラワーにすることも出来ます。

散歩の時通る農家の庭先では私が密かに日本

ターシャ・テューダーと呼んでいる高齢の

女性が、毎朝のように庭の手入れをしていま

す。庭先では自家用の野菜の他に草花も育て

ていて私は通る度に楽しませて頂いてます。

道路より高くなっている庭は、いつも季節の

花が順番に入れ替わり、持ち主が花好きなこ

とを物語っています。

センニチコウは、この赤紫色の他にも赤、黄

白などの色があります。初夏から秋まで長い

間咲き続ける花とドライフラワーにしても色

が長く保たれることから千日紅の字を当てら

れています。

シックな赤紫色のセンニチコウは、秋風と少

し弱くなった日差しに良く似合います。

日に日に寂しくなる秋の風景の中で静かに佇

んでいる様子は、地に足のついた女性のよう

な花だなぁ、と私は思って見ているのです。

ゴーヤー(花)

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昨年、庭でたった1個実ったゴーヤーから取

れた種は、3粒でした。

5月に蒔いて暖かい場所に鉢を置いたのに全

然芽が出ず、あきらめていたら1ヵ月ほどか

かって3本芽が出ました。期待していなかっ

たのでその頃は、もう庭の日当たりの良い場

所はアサガオやシソなどに占領されていまし

た。仕方なくシソの少し後ろに植えると案の

定、少し日当たりが悪いためなかなか大きく

なりません。花も雄花ばかりが咲いて雌花が

なかなか咲きませんでした。8月に入ってや

っと雌花が1つ咲いて小さい実が付きました

が、大きくならずに落果。日照時間が少ない

この地方ではゴーヤーは、庭の一等地に植え

なければならない!と学びました。

食べるために買ったゴーヤーから始まった私

のゴーヤー栽培も多分この苗でおしまいでし

ょう。晴天でも風がひんやりして空気も乾燥

してきたのを感じます。上手くいかなかった

けれどやってみてわかったこともたくさんあ

りました。何より楽しかったです!

人生もきっと同じ、なんでもチャレンジして

楽しめば良いのです。

 

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メタセコイア

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自転車の定期点検が終わった後、公園で休憩

しました。

座ったベンチの向こうにはメタセコイアの木

が3本並んでいます。かなり大きな木で3階

建ての建物位ありそうです。3本並んだ姿は

バランスが取れていて美しいなぁと思い、す

ぐ近くのコンビニで飲み物を買ってしばらく

眺めていました。

メタセコイアは、スギ科と分類されている文

献もあればヒノキ科と分類されている場合も

ある落葉高木です。一度絶滅したと考えられ

ていた木ですが、中国で生き残っていたこと

がわかり、樹形と紅葉の美しさで瞬く間に日

本中に広まったそうです。

私の住む住宅街の入り口にもメタセコイア

道路の両側に5本ずつ位、植わっています。

秋になって紅葉したら美しいだろうなぁと思

うのですが、葉が茂り出すと毎年短く剪定さ

れてしまいます。バス通なので邪魔なのかも

しれませんが、残念なことです。せっかくの

メタセコイアの良さが、生かされないなら別

の木を選んだらよかったのに、と思います。

今の時期、まだメタセコイアは青々とした羽

根のような形の葉を密に茂らせています。秋

が深まり冬の気配が感じられる青天が広がっ

たら、またここへ来たいなぁと思いました。

 

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ハマナス(実)

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夏の間は暑すぎてほとんど乗らない自転車で

すが、定期点検の案内が着ていたので重い腰

を上げて行ってきました。

いつもは車で通り過ぎているだけの民家の生

け垣が、ズラッとハマナスであるのに気が付

いてよく見るとたった1個だけ実がなってい

ます。丸々とした実は、とても大きく今まで

見たハマナスの実の中で一番大きいような気

がします。

車で通っている時は、運転に精一杯の私は、

ほとんど植物を観ている余裕はありません。

自転車なら好きな時に止まって目に留まった

ものを好きなだけ眺めていられるので呑気な

ものです。

国道に面したこのお宅の前は、片側3車線の

車がバンバン通り過ぎて行く場所です。全国

展開のチェーン店が軒を連らね、それぞれの

店に人々は車で吸い込まれ、用が済むと忙し

なくまた出て行くだけです。

もしかしたらこのお宅は道路が出来る前から

ここにあったのかなぁ?ハマナスを愛でる人

はいるのだろうか?ヴァージニア・リー・バ

ートンの絵本「ちいさいおうち」の光景を思

い出してちょっとせつない気持ちでその場を

離れたのでした。 

 

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シュウメイギク(花)

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日に日に夜明けの時間が遅くなっています。

天気が悪いとなおさら暗く、散歩に行くのを

ためらってしまいます。こんな時、男性だっ

たら躊躇することはないのかな?と思いなが

らも雨が降っていなければ出かけるようにし

ています。

外に出て歩いているとたちまち周囲は明るく

なってきます。それと共に散歩をためらって

いた気持ちもどこかへ飛んで行っています。

まだ仄暗い場所で白いシュウメイギクの花が

咲いています。目に入ると吸い寄せられるよ

うに近づいてしまいました。周囲が薄暗いた

め、花びらが一段と白く際立って見えます。

シュウメイギクは、キクと名前に付きますが

実は、キンポウゲ科の植物です。古い時代に

中国から帰化したのですが、日本の気候に合

ったため野生化していることも多い花です。

もうそれほど強くない秋の日差しの下で、茎

を真っ直ぐに立てて凛とした姿で咲いていま

す。

誰かが言っていましたが、人間のやる気スイ

ッチは、最初は無理矢理でもやり始めること

だそうです。不安な気持ちで出かけた散歩で

シュウメイギクを眺めて戻る頃には、やっ

ぱり行って良かった、と思っている自分の気

持ちになるほどなぁと思いました。

 

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ママコノシリヌグイ(花)

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秋は、タデ科植物の花が次々と咲く季節で

す。ほんのりと赤く色付いた小花は愛らし

く、虫の音をBGMに眺めているとホッとし

ます。

夏の間に出来るだけ勢力範囲を広げた草た

ちは、何度も草刈りや除草剤を掻い潜り盛

大に藪を作っています。ママコノシリヌグ

イもその中で他に負けまいと頑張って藪の

表面からツルを伸ばして花を咲かせようと

しています。

初めてママコノシリヌグイの花を見た時は

ミゾソバの花かと思いました。両者は共に

タデ科で花色も形も大変よく似ているから

です。金平糖のようなピンクの花だけ見た

ら区別がつきません。花に見える部分は実

は、ガクなのですがママコノシリヌグイ

そのガクから葉に連なる茎がたくさんのト

ゲに覆われています。また葉にもトゲがあ

り、別名トゲソバとも呼ばれます。

植物の名前は、時々とんでもないものがあ

ります。ママコノシリヌグイやヘクソカズ

ラなどよく考えつくものだとある意味感心

してしまいます。しかし、自分の名前がこ

のような名前だったら、と思うと悲しくな

ります。

可憐なピンク色の蕾を見ればもっと可愛い

キラキラネームでも良かったのに、と思う

のです。

 

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ニラ(花)

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夏の終わり頃から道端で毎年、目につくよう

になるニラの花も何本も群れていると可憐で

美しい花です。

独特の臭気があるため精進料理などでは使っ

てはいけない食材となっていますが、この臭

気の素となっているアリシンは、血栓を出来

難くし、緑色の葉にはβカロテンを始め豊富

なビタミンやミネラルを含む有益な葉物野菜

の代表です。

ニラは、春から夏の初め頃が旬でプランター

栽培でもよく育ち、根を残して地上の葉だけ

を収穫すれば初心者でも簡単に楽しめますが

夏の終わりが近づくと葉が固くなり、葉の間

から花芽が伸びてきます。小さな白い花がい

くつも固まって半球状の塊になって咲く花は

秋が終わる頃になると茶色くなり、中には黒

い種が作られています。

私の住む地方は、ニラの産地ではないようで

すが、なぜか歩道のちょっとした隙間などに

秋になるとニラの花がたくさん咲きます。鳥

が種を運んでいるのかもしれませんが、我が

家の生け垣の下にも毎年数輪咲いています。

この臭気さえなかったら、花屋さんでブーケ

になって並んでいたかもしれないなぁと思う

とちょっと可哀想かな?イヤイヤ、ニラはニ

ラで良いのです。

 

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ワレモコウ(花)

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少し前までツリガネニンジンの花が咲いてい

た場所に今度は、ワレモコウが咲き始めまし

た。

ワレモコウは、バラ科に分類されていますが

バラの花とは全く異なる形をしています。臙

脂色の花穂は触ってみると結構固めでしっか

りしており最初からドライフラワーのようで

す。日当たりの良い草地に生える植物で適度

に草刈りが入る牧場のような場所が適地との

こと。私が見かけるのは、たいてい田んぼの

あぜ道の近くですが。

細い茎の先を何本にも枝分かれさせ、その先

端に花をつけフワフワと風に吹かれて揺れる

様子は秋だな~と思わされる花です。

多くの山野草がそうであるようにワレモコウ

も根を乾燥させたものが、漢方薬として利用

されています。我が家の庭でも咲かせたいと

思い、根を掘り上げてみたことがあるのです

が、ゴボウのような頑丈な根で掘るのに難儀

しました。その上、庭に植え替えてから葉は

茂っても一度も花が咲いたことがなく、毎年

ウドンコ病にかかるばかりでなんとも残念な

ことになっています。

庭に一枝あるだけでたちまち秋の風景に変え

てくれる魔法の花が欲しい、という私の欲望

は、敢え無く打ち砕かれたのです。

ガガイモ(花)

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今年もガガイモの花がたくさん咲いていま

す。毎年この花がサヤを作って実った姿を

みたいと思っているのですが、たくさん花

は咲くのに実がつきません。晩秋まで何度

も見に行くのですが、いつも空振りです。

道端で自由に咲いている様子は、丈夫そう

なのですが、ある大学の医学部の先生の記

事では結実しにくいと書かれていました。

今は便利な世の中でガガイモのサヤは、検

索すれば写真で見ることが出来ます。でも

やはり実物を見てみたいものです。

ガガイモの仲間でブルースターという花が

あります。主に切り花として出回っていた

のですが、最近は種から育てることも出来

るそうです。空色の花は本当に青い星のよ

うで美しい花です。最近この花の種の入っ

ているサヤが、ガガイモのサヤにそっくり

だということを知りました。ただ雨に弱い

と聞いたので霧が多いこの場所で育つのだ

ろうか?と心配しています。

ガガイモが実るのを待つべきか、ブルース

ターで代用して満足するべきか、来春の種

蒔きシーズンまでの楽しい悩み事です。 

 

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