ビワ(花)
果物の中では1、2を競うくらいビワが
好きです。
でも最近はとっても高価になってしまって
ご無沙汰しています。
ビワは本来暖かい気候を好む木なので
私の住む北国にはあまり向いていない
はずですが、時々庭に植えているお宅を
見かけます。食べるとたまに緑の芽が
出かかっている種に当たることがある
ので植えてみようかな?と思う人が
案外多いのかもしれません。
私も子供の頃、そういう種を植えて
思う存分ビワを食べることを夢見た
ことがあります。
種から育った木はある程度の高さと
太さになりましたが、結局、何年経っても
実らず最後は父に切られてしまい残念な
結果となりました。
ビワの実は6月頃が食べごろですが、
花は12月頃から咲き始めます。
毛むくじゃらの温かそうな産毛に守られて
咲く花は地味で咲いていることに気付く
人も少ないようです。
でも、いいのです。
半年間ユックリ、ユックリ、オレンジ色に
実を結んでいくのを楽しみに過ごす日々が
私には授けられたのです。
もちろん、よそ様のビワを頂く気は
さらさらありませんが、ささやかな楽しみは
多いに越したことはないです。