ノイバラ(実)
前日の強風が雲をすっかり追い払った
雲ひとつない快晴。
青空をバックにノイバラの実が輝いています。
葉はとうの昔に風にさらわれて枝には
実だけが残されています。
初夏に白い一重咲きの花を咲かせるノイバラは
花屋さんで売られている豪華なバラと比べると
同じバラとは思えないほど素朴な花です。
丈夫でたくさんの花をつけバラの園芸品種に
房咲きの性質をもたらしたのはノイバラの
DNAのおかげだそうです。
花言葉は「素朴な愛」だそうですが、私が
この花にぴったりだと思う言葉は強健。
野原で咲いている姿は元気そのものです。
青い空が海、朱色の実はサンゴ玉のようにも
見え、来年新成人を迎える友人の双子の娘さん
たちの若々しい姿が重なります。
自分では気づかなかったのでしょうが、私にも
あのように若さに溢れた時代があったのだろう
なぁ~と今になって思います。
若い彼女たちに幸あれ!と祈る午後のこと
でした。