淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

帰り道

f:id:tantan_10:20200106151521j:plain

日没の時刻、東の空には月が昇ってきました。

私の1日で一番落ち着くひと時は家への

帰り道です。毎日違う光景に出会います。

他の人には同じように見えても私には微妙に

違って見えます。

私はそれを楽しみにしています。

基本的に、私は、人と一緒に行動するのが

苦手なタイプです。例えそれが親であっても。

いいえ、過干渉な親だからこそかも。

自意識過剰と言われるかもしれませんが、

人と一緒にいるとすごく疲れてしまうのです。

バス停から家までの間はほとんどの場合

たった一人です。誰かを気にする必要は

ありません。実際の時間は5分くらいに

過ぎないと思いますが、好きなだけ周囲を

眺めてボーっとします。

一人暮らしの人ならこんな時間はありふれた

ものなのでしょう。残念ながら私はこの年に

なってもまだ一人暮らしをしたことがあり

ません。いつか一人暮らしをするのが私の

将来の夢です。簡素で温かく、そして風通しの

良い部屋で。

雑木林の木々はクモの巣のように枝を張り巡ら

せています。月はそのクモの巣に引っかかって

もがいているようにも見えました。

自分の今の気持ちが反映されているような

光景でした。