ヤツデ(花)
「花八で」が初冬の季語だと教えてくれたのは
若い頃の職場の上司でした。
ヤツデは元々温暖な地域の植物らしく
今住んでいる地域ではあまり見かけなかった
のですが、先日、街中の公共機関の玄関先に
植えられているのを久しぶりに目にしました。
私の家がある山里より街中は温かいのでしょう
元気にたくさんの花や若い実をつけていたので
懐かしくて写真に撮りました。
以前住んでいた家の庭にはヤツデの木があって
大きな掌のような葉をワンサカ茂らせており
枝を切っても切っても毎年元気に新しい芽を
出してくるほど丈夫な木でした。
花は意外に可愛らしくて球状の線香花火の
ような形。花の少ない冬はアブやハエがよく
休んでいたものです。
余計な事をついダラダラと書いてしまう私は
17文字で情景を詠み込む俳句は難しくて
なかなか手が出せない分野ですが、季語は
素敵な日本語のコレクションのようです。
それを使いこなして俳句を作る人のセンスは
すごいなぁといつも思います。
今年は、件の上司から年賀状がまだ届かない
のがちょっと気がかりです。
元気だと良いのですが。