今日の空15
夜中にフッと目が覚めた時、NHKのラジオ
深夜便を聴きます。
お年寄りに根強い人気がある番組で最初は
母が聴いていて教えてもらって聴くように
なりました。
しばらく聴いている間にまた眠ってしまう
ことも多いのですが、最近午前1時50分過ぎ
の深夜便の歌のコーナーで流れる
「懐かしいマッチの炎」という歌がとっても
いいな~と思っています。
歌っているのは市川由紀乃さんで作詞が
阿久悠さん、作曲が幸耕平さんです。
阿久悠さんといえば私と同世代の方々は
知らない人がいないほど昭和を代表する
作詞家ですが、今回、未発表作品に曲を
つけたそうです。
ちょっと「マッチ売りの少女」の場面を
彷彿とさせるようなロマンチックな表現で
やはりすごい人だったんだなぁとうっとり
聴いてしまいます。もちろん、歌手と作曲家
の方の力量もあって出来た作品でしょうが。
そもそも、日常生活で炎というもの自体を最近
見かけません。
暖房もエアコン、レンジもIHや電子レンジなど
電気が主流です。確かに安全&安心ですが
どこか物足りないと私は思ってしまいます。
私自身は炎が見える昔ながらの反射式の石油
ストーブが一番暖かいと思ってまだ愛用して
います。災害時、結構煮炊きも出来ます。
マッチもあの火を点けた瞬間の匂いと揺らぐ
灯、どんどん短くなる軸に時の有限さを感じ
ます。
アナログなものは面倒臭いですがそこに魅力を
感じてしまう私はやはりコテコテの昭和の人間
なんでしょう。