ツバキ(花)
なかなか咲いている花が見つからない季節
ですが、ようやくツバキの花が開き始めて
きました。
白地に赤い絞りの入った花はちょっと寒そう
ですが、厚い光沢のある葉に守られています。
絞り咲きの花はツバキに限らず同じ木であって
も花ごとに色の入り具合が異なります。
ある枝には赤一色のが咲いたかと思えば、
またある枝には白一色だったり、赤と白の
配分や絞り模様も花ごとに異なって変化に
富んで面白いものです。
園芸用のツバキはの品種改良が盛んで花の形
と色がバラエティーに富んでいます。咲く
時期も冬のさなかから始まり晩春まで様々で
憶えきれないほどです。
雑木林を歩いているとたまに薄暗い場所ながら
ちょっと開けたところに大きなヤブツバキが
生えていることがあります。
庭植えのツバキとは違って樹高も高く枝も密に
茂っている姿はちょっと圧倒されるものを感じ
ます。このような印象がツバキは化けるという
古い伝承を生んだのかもしれません。野生の
強い生命力というものは畏敬の念を抱かせる
ものなのでしょう。
ツバキの花には鳥のメジロがよく集まって
きます。花の蜜や花粉を求めて群れでやって
来ては賑やかに鳴き交わしています。
メジロの鳴き声は春の兆しです。
しばし聞き惚れてから食事を邪魔しないよう
にそっと退散します。