お雛様
以前、ひな人形が犬に化けてしまった
話を書きましたが、小さなひな人形は
持っています。
陶器製で10㎝弱のとても軽いものです。
40年位前、家族で奈良の吉野に旅行した
時に親が、お土産屋に買ったものです。
いつの間にか買ってあって家に帰ったら
荷物から出てきたという感じでした。
その後は私の本棚の中にずーと飾って
いました。
両親たちはすっかり存在を忘れていたようで
昨年の雛祭りの近づいた頃、居間に飾ると
「何それ?買ったの?」と聞く始末です。
「吉野で買ったんでしょ?」と言うと
「そうだったけ??」すっかり忘れています。
今年、また飾っていると父が尋ねました。
「どこから持ってきたの?」
「吉野へ旅行した時、買ったんでしょ?」
と答えると「えー、そうだったけ??」
こちらもすっかり忘却の彼方へ消え去った
様子です。
つくづく大きなひな壇飾りのお雛様じゃなくて
良かったなと思います。
負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、私は
この小さな万葉風のお雛様を忘れないで今後も
毎年飾っていこうと思っています。