ハクモクレン(花)
ようやくハクモクレンの花がほころんできま
した。
青空をバックにした白い花はいつ見ても白い
小鳥のようだなぁと思います。
冬中、花を守っていた一番外側の毛むくじゃら
の殻もそろそろお役御免となる頃です。
長い間、冷たい風から柔らかい花びらを守り
通してきた強面のボディーガードに思わず
「ご苦労様!」と声をかけたくなります。
ハクモクレンは、咲いている期間が短いのが
残念な点です。暖かい日が続くと3日ほどで
咲き切って、あっという間に無残な姿になって
しまいます。
桜のように散り際も美しい花吹雪となることは
なく、白い花弁が茶色くなって落ちている様子
は、1枚1枚が大きいだけに痛々しさが目立ち
ます。
花が咲き始めたら少し寒の戻りがあった方が
花持ちはよくなるのでこの時ばかりは、冬の
後ろ姿に「もう少しゆっくりしていって!」
とお願いしたくなるのです。