クレマチス(芽)
クレマチスが芽吹きました。
冬の間のクレマチスは茶色い紐のようなツル
だけの姿になっています。
植物に疎い人は枯れたのだと思って切って
しまうことがありますが、切り口の断面をよく
見ると中心部分は緑色になっており、細々と
生きていることがわかります。水分が多いまま
だと冬の寒さで凍結して死んでしまうので自ら
水分を必要最低限に絞って、冬眠しているの
です。
春、雪ではなく雨が何度か降るとクレマチスは
冬眠から目覚めます。枯れたように見えるツル
の節から緑色の新芽を出して日に日に大きく
なっていきます。この芽吹きの中には蕾も用意
されています。茶色のツルもいつの間にか緑色
に変わっていきます。みにくいアヒルの子が、
いつの間にか白鳥に変わったようにあと2ヵ月
もすれば、大きな風車のような花が開く季節が
やってきます。この地方が1年で最も美しい
季節を安心してに迎えられるよう心から願って
います。