東山魁夷の風景
田んぼの方からスギ林を見ると日本画家の
東山魁夷が描いた北欧の風景にちょっと
似ているように見えました。
昔、住んでいた所の地方銀行が、毎年年末に
東山魁夷の絵を使ったカレンダーを配布して
いたのを思い出します。無料で配布される
カレンダーは、一枚の大判の紙の下半分に
12ヵ月が印刷されていて、その上半分が毎年
東山魁夷の絵でした。
東山魁夷は、北欧の風景がお気に入りだった
らしくまだ海外旅行が一般的ではなかった時代
から北欧旅行をしてスケッチを重ねていたそう
です。つい最近、本を読んで知りました。
彼の絵の大半は、青と灰色の濃淡が階層を作
っている寒色の世界で北の国らしい風景です。
心がシーンとするような、静寂な世界が広がり
ます。カレンダーを眺めていた時には漠然と
していましたが、目の前に似たような風景が
広がってみると画家が描きたかった世界がこの
世に存在するのだと実感出来ました。
今の日本の北欧ブームを東山魁夷が、知った
らどんなことを思うでしょうか?
ちょっと知りたい気がします。