ツクシ
田んぼのあぜ道では今、ツクシが盛りです。
日当たりと風通しの良い所にニョキニョキ
と伸びている姿は、ムーミンに出てくる
ニョロニョロを思い起こさせます。
私は、ツクシが出てくるといよいよ春本番
だなぁと感じます。
ツクシは、花のように見えますが、胞子を
作る胞子茎と呼ばれる地下茎の一種です。
「ツクシ誰の子、スギナの子」という歌が
ありますが、ツクシはシダ植物の仲間で
地下茎の胞子を作る部分が、ツクシで
光合成をして栄養を蓄える部分がスギナと
呼ばれる栄養茎で元は同じ地下茎がそれ
ぞれ別の働きを担当するために分かれたもの
なのです。
ツクシに近づいて良く見ると穂のように見え
る部分には六角形のタイルのようなものが
並んでいます。指先で軽くはじくとホコリの
ような細かい粉が飛び散るのが見えます。
これが胞子です。
畑では厄介者のツクシですが、もしかして
どこかの地方ではゆるキャラとして採用されて
いるのかもしれないと思えて憎めない存在なの
です。