ヤエザクラ(花)
ヤエザクラが満開になりました。
日本列島の南や西の方からは「今ごろ?」と
言われてしまうでしょうが、そう今ごろです。
北海道にもあるそうですからもっと後に咲く
地方もあるのでしょう。
この桜は、関山(カンザン)という品種のよう
です。私自身は、もう少し薄めの桃色の方が
好みですが、この品種は丈夫で花持ちが良く
育てやすいため、街路樹や公園などでよく見か
けます。昔、勤めていた会社の庭にもこのヤエ
ザクラの並木道があって外資系企業だから濃い
ピンクとこのボリューム感が選ばれたのかな?
と思っていましたが、一番の理由は、丈夫だ
からかもしれません。
花びらが20枚以上の桜をヤエザクラと呼ぶよう
ですが、関山は50枚になる花もあるそうです。
おめでたい行事の時に振舞われる桜湯も主に
この花の塩漬けが使われているとのことです。
園芸の世界では、蘭の植え替えや夏に花咲く
植物の種まきの目安に「ヤエザクラが咲いた
ら」という言い回しが時々出てきます。
この花が終われば遅霜に合う心配もなくなり
気候も安定するという意味ですが、ここ最近
の気候の激変ぶりではこの言葉も当てはまら
なくなってきているかもしれません。
しかし、今生き残っている命は、変化に順応
してきたからこそ今があるのです。変化を恐れ
ずにしぶとく生きていきたいと思います。