田んぼ
田植えの終わった田んぼに昇ってきた朝日が
映りこんでいました。
この日は風がほとんどなく、まだ小さい苗は
緑の点線のように静かに整列していました。
夜の間にスッキリと晴れた空は放射冷却で
地上の気温を凍えるように冷やしています。
稲たちは、寒かろうに、冷たかろうにジッと
耐えて立っています。
連休中は突然、夏のように暑かったはずなのに
季節はまた春浅い頃に逆戻りです。
聞こえるのはウグイスのさえずりと用水路を
流れる水の音、そしてカエルの歌。
カエルたちは、夜も鳴き続けて眠らないの?
と心配になるほどずっと鳴いています。
朝の散歩は、嫌なことをすべて忘れさせます。
満月が沈んでいった反対側から大きな太陽が
燦々と昇ってくるのをみれば、今日も一日
なんとかやれそうと歩き始めるのです。