ヤマザクラ(実)
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4月にたくさんの花を咲かせたヤマザクラに
今はたくさんの実がついています。
果物として売られているサクランボよりかなり
小さい実ですが、数は結構たくさんついてい
ます。
人間が食べるサクランボは西洋から入ってきた
セイヨウミザクラを品種改良したものだそう
です。甘く瑞々しい果肉と噛んだ時のパリッと
弾ける食感は、他の果物にはない独特の味わい
が楽しめる実です。
ヤマザクラの実は、残念ながら人間が食べる
にはかなり渋味が強いそうです。もう少し経つ
と黒に近い色に変化しますが、それでも美味し
くないようです。なかには、ホワイトリカーに
漬けてサクランボ酒を楽しむ人もたまにいる
ようですが。
ヤマザクラの実は、ほとんど鳥たちのデザート
になります。鳥に丸飲みにされた実は鳥の体内
を通って種の部分だけが排出されます。そして
その場所が発芽に適した環境であれば、翌春
新しいヤマザクラの木の一生が始まるのです。
ざっと眺めただけでも随分たくさんの実がな
っていますが、このなかで何個の種が芽生え、
何本が花を咲かせるまでの木に成長するでしょ
うか?
木を見ることは、果てしない時の流れを感じる
ことかもしれません。