マタタビ(花)
今日から7月。
今年はコロナウィルスの流行で人間界の予定は
滅茶苦茶ですが、植物はほぼ例年通りの生育
です。
春に雨が少なかった影響も少しずつ取り返し
ています。これから梅雨明けまでにもう少し
まとまった雨が降ったら例年並みになるかも
しれません。
山肌におしろいを塗ったような白い葉が目に
つくようになるとマタタビの花が咲く季節が
近づいた印です。ツル性の枝を伸ばして周囲の
木々にからみついて日当たりの良い上へ上へと
伸びていきます。
初めてこの白い葉を見た時は、何の花が咲いて
いるのかな?と思ったくらい遠目でも結構目
立ちます。実際の花は、梅の花を少し大きく
したような白い清楚な花ですが、葉陰に咲くの
で近寄って見ないと気付かないほどひっそりと
咲いています。葉が白くなるのは、目立たない
花に、虫を引き寄せるためだとも言われてい
ます。その後、花が終わると白い葉は、普通の
緑色の葉に戻ってしまうのですが。。。
マタタビは、花後、実をつけますが、正常な実
よりも虫が入って変形した実の方が生薬として
珍重されます。変形した実の方が薬効が、高い
のだそうです。
山肌で白い葉がはためくのが見える季節は、ち
ょっとだけマタタビを貰った猫ちゃんの気持ち
がわかるような気がする季節です。