キノコ16
天気予報のサイトで雨雲の様子を見ると
ほとんど雲は表示されていないのに外に
出ると雨粒がポツポツと当たります。道路も
乾いてこないところをみるとやはり雨は降って
いるのでしょう。
田んぼに下りて行く坂道の途中にまた見たこと
のないキノコを発見しました。たくさんの枝分
かれした姿は海の中にありそうなサンゴを思わ
せます。
もう随分長い間、海に行ってません。海に行って
も今は泳ぐことはなく、潮風に吹かれて波音を
聞いているだけですが、広い水平線を眺めている
と心が浄化されるような気分になります。
以前は、電車で30分くらいで海岸に出られる所に
住んでいました。気候の良い時期にポッカリ時間
が空くとちょっと行って海を眺めてまたすぐ帰っ
て来られる気安い場所でした。
今も海自体はそんなに遠くないのですが、交通の
不便さと両親の監視がとにかく面倒臭い。用も
ないのに一人で海へ行くなんてありえない!と親達
は、思っています。いったい私を何歳だと思って
いるのか。言い争うのも疲れるだけなので黙って
心の中の小部屋に気持ちを仕舞い込む日々。
サンゴの間を小魚が泳ぎ回るのを空想しながら
自分の意志で行動を決められない自分を呪うの
です。