ムラサキシキブ(花)
秋に小さな紫色の実がつくムラサキシキブが、
たくさんの花をつけています。
1つ1つの花は、5mmにも満たない大きさです。
我が家の庭には、低木のコムラサキシキブがあり
ますが、雑木林にあるムラサキシキブは2~3m
くらいに成長します。一方、庭木として出回って
いるコムラサキシキブは、せいぜい1m前後の高
さの木です。秋の実が美しいので先人が、品種
改良して庭に納まるよう小型化したのです。花や
実の大きさは両者とも同じくらいの大きさですが、
樹高が高いムラサキシキブの花は気をつけて見な
いと気付かないうちに終わってしまいます。また、
実の付き具合もコムラサキシキブはビッシリと
かたまってつくのに比べてムラサキシキブの方は
まばらな感じに実ります。
自然界では、赤い木の実はよく見かけますが、紫
色の実はかなり珍しいです。小鳥たちは、赤い実
と区別なくこの紫色の実も食べて新天地に運んで
くれるようです。色や大小にかかわらず、同じ命
が詰まっていることを知っているかのように運ん
でくれる小鳥たちは、人間よりずっと賢いのかも
しれません。