ゲンノショウコ(花)
草むらで別の花を探している時に出会った
ゲンノショウコの花。
赤い花は、ベニバナゲンノショウコと区別
して呼ぶこともあるそうです。
古くからドクダミ、センブリと共に民間薬と
して重宝されてきた薬草です。煎じて飲むと
その効果がすぐ現れるところから「現の証拠」
と書かれ、下痢止め、胃腸薬としてすぐれた
効き目があるそうです。
私が見つけた時は、この花1輪しか咲いて
いませんでしたが、隣りにまだ若い実があり
ました。日本中にありふれた植物で白花もあ
るということですが、最近はあまり見かけな
いような気がします。実は、熟すとカタバミ
の実と同じように果皮が弾けて遠くまで種を
飛ばすように出来ています。この形がお神輿
の屋根の形に似ていることからミコシグサと
いう別名もあります。
ついこの間までとても暑かったのに急に涼し
くなり、私も家族も体調不良です。季節の急
激な変化に身体が戸惑っているのでしょう。
現代のように簡単に薬が手に入らない時代に
頼りにされていたゲンノショウコの花が目の
前に現れたのは季節の変わり目に注意するよ
うに、という何かのお告げかな?と思ってい
ます。