イタドリ(実)
夏に小さな小花を咲かせていたイタドリが
今は、実をつけています。
ちょっとした空き地や土手など至る所に増
えてしまうため今は困った存在ですが、漢
方薬や太い茎は杖の材料としても役に立ち
利用価値のある植物です。
冬になると地上部は枯れてしまいますが、
春に出した若い芽は、山菜として食べるこ
とが出来ますし、昔の子供はスカンポと呼ん
でおやつ代わりにしゃぶっていたと両親から
聞いたこともあります。また酸味があるので
それを利用してジャムのようにして食べるこ
とも出来るそうです。
イタドリは、雄株と雌株があり、雌株にだけ
写真のような羽根のついた実がなります。羽
根の中心部が種で風に乗って遠くに飛ばされ
ることで爆発的繁殖を持つのです。
茎と同様に根が丈夫なことを利用して崖崩れ
などの修復に土留めとして利用されることも
あります。ただ強過ぎる根は、コンクリート
も突き破ってしまう威力が仇となって現在は
嫌われ者的存在です。
どんなものでも良い面と悪い面があるもので
す。悪い面があるからといって根絶やしにす
るのではなく、良い面を生かして共存してい
けたら良いのになぁと思っています。