ミゾソバ(花)
すっかり空っぽになった田んぼの水たまりや
水路の湿った場所でミゾソバの花がにぎやかに
咲いています。
ピンク色の花は、とても小さく私が、花だと思
って見ていた部分はガクだそうです。実際の花
は、真ん中のほんの一点だけです。葉の形が、
牛の額に見えることからウシノヒタイという別
名で呼ばれることもあります。
刈り取りの終わった田んぼは、イネが植わって
いた時に比べると広くなったような印象を受け
ます。イネの切り株からは緑の新しい芽がもう
出ており、ちょっと田植えの終わった直後の風
景に戻ったように見えて不思議。土に根を残し
ている切り株は、霜が降りるまで生き続けてい
るのです。
ピンク色のミゾソバは、晴天の下でちょっと
ピカピカ光っているように見えます。まるで、
今だけは自分達が主役の季節だ!と主張して
いるかのように。
霜が降りるとミゾソバは、赤く染まって草紅葉
となります。小さな実をつけた葉と茎はやがて
茶色く染まって土に還っていくのです。