ホトトギス(白花)
狭い裏庭に植えてある白いホトトギスが
ようやく咲きました。
この花は、だいぶ前、母が散歩の途中で山道で
見つけて取って来たそうです。雄しべの先が、
薄紫色になっていてちょっと珍しいものです。
普通のホトトギスは、花全体に紫色の斑点が
あるものが一般的ですが、野生で白い花はか
なり珍しいと思います。庭にはもう一種類、
園芸品種の白いホトトギスもありますが、葉が
枝垂れたところに花が並んで咲き、また趣が異
なります。
ホトトギスは、暑さが苦手です。そのため我が
家でも裏庭に植えています。涼しく少し湿り気
のある場所さえ守られれば、虫がつくことも、
病気になることもなく、丈夫で手のかからない
植物です。花後は、蛾や蜂が受粉してくれるお
蔭で種が実り、自然とこぼれ種で増えていき
ます。
太陽が燦々と当たることを好むものばかりでは
なく、ひっそりと日陰で静かに咲いていること
を好むものもいる、この多様性こそ価値ある
ことなのだと思わされる存在です。