ネズミモチ(実)
混植の垣根です。垣根用の樹木としては一番
お手頃なランクに入る樹木たちです。
サザンカは、一度切り揃えれば2年ほどは
そのままの樹形を保ちますが、ネズミモチの
樹勢は強く毎年切り揃えないとあっという間
に手が付けられないほと乱れてしまいます。
ネズミモチは、初夏に白い小花をつけます。
常緑樹で1年中緑を保っていますが、花の咲
く頃の葉の緑は艶があって美しく、白い花も
小さな泡のようで可愛らしいブーケのようで
す。
花が終わって半年近く経つと、枝先には紫
がかった黒い実が見られるようになります。
この実が、ネズミの排泄物に似ているところ
から名前がネズミモチとついたようです。
名前の由来は変ですが、この実は滋養強壮など
の効果があることも知られており、漢方薬にも
なります。
本来は、日本の暖かい地方に適しているこの木
が、建売住宅の生け垣に使われているのは多分
値段が安いという条件が一番だったのでしょう
が、毎年冬の寒さによく耐え、実までたくさん
つけている姿には学ぶべきことがたくさんある
ような気がします。