今日の空62
年末からずっと雪が降ったり止んだりして
います。
雪の量はそれほどではありませんが、気温が
上がりません。そのためか、雪質が北海道の
雪に近づいています。
水分の少ない雪は、踏みしめると片栗粉の
ような感触で足裏でキュッキュッと鳴ります。
細かい雪片がたまに通る車の轍や足跡をたち
まち何事もなかったかのように消していき
ます。静かに、絶え間なく。
スギ林は、売れ残ったクリスマスツリーのよ
う。紗がかかったような風景は、明るいよう
な暗いような何とも言えない色で静まり返っ
ています。
冷凍庫の中のような寒さでも時折りスズメが
庭の木々にやって来ます。
こんな寒い日でも野鳥はエサを探しに出かけ
なければならいのです。小さなスズメの群れ
が鳴き交わすのが聞こえます。スズメの体は
羽毛に包まれていますが、それでも寒いだろ
うなぁと想像して身震いします。
この雪では僅かな食料も雪の下に埋まってし
まったことでしょう。動けばエネルギーを消
費してお腹も空くのに動かずにはいられない
生きるための矛盾。
あのスズメたちは、今夜、どこで過ごすのだ
ろう?と想いを巡らすのです。