ハボタン(葉)
毎年ハボタンが植えられる場所は、日当たりが
あまり良くないため積もった雪がなかなか溶け
ずに残っています。
かき氷のような雪を載せたハボタンは、特に
痛んだ様子はなく元気そうで安心しました。
暖房の効いた部屋にいても寒い寒いと言ってい
る私は、このたくましさに脱帽です。
ハボタンは、アブラナ科のキャベツやケールの
仲間です。以前住んでいた場所は、野菜農家が
多い所で、冬になると広い畑一面がキャベツや
ブロッコリーで埋め尽くされた光景でした。今
ごろになると大きな畑にならんだキャベツを農
家の方が手作業で次々と収穫していたのを思い
出します。畑の角には直売所もあってとれたて
の野菜も売っていました。キャベツ、ブロッコ
リー、大根、ニンジン、ネギなどこの時期の野
菜は、霜に当たってどれも甘味があって柔らか
く美味しかったです。だいたいどれも100円と
いうのも魅力でした。
朝、霜柱が立つ黒いフカフカの土も昼は遮るも
ののない日当たりの良い場所に変わります。黒
土は太陽の熱を吸収して地面の温度を上げ、野
菜たちの生長を促していたのだと思います。
ハボタンを見る度に、あの美味しかった、広い
キャベツ畑を懐かしく思い出します。