ザラメ雪
田んぼのあぜ道にはザラメ雪が出来ています。
降った雪が日中溶けて夜になると凍ることを
繰り返して出来る氷の粒です。厳密にいうと
降ってくる時にザラメ雪というものはなく、
地上に降り積もった雪が変化したものをザラ
メ雪と呼んでいるだけですが。
ザラメ雪で覆われた場所を天気の良い日に
眺めると銀色のラメが撒かれたようにキラキ
ラと光って見えます。なんでもない雑草が所々
茂るだけのあぜ道でも特別な道に見えます。
白いザラメ雪を見ていると縁日の夜店などで売
られている綿菓子を作る時に使う粒々の砂糖を
思い出しました。高速で回転している綿菓子機
の中心にザラメ雪のような砂糖を入れると周囲
からフワフワの糸状になった綿菓子が出てきて
それを上手に割りばしに巻き取っていく様子を
何度もあきずに眺めていた記憶があります。
白熱灯に照らされた夜の光にキラキラと光る
ザラメ糖の変身する様子が子供心に不思議でも
あり、きれいだなぁと魅せられた思い出です。
綿菓子のような雲、冷たい空気と太陽に晒され
て生み出されるザラメ雪、懐かしい記憶はいつ
もキラキラに彩られています。