こけし雛2
昨年、数十年ぶりに発掘されたこけし雛を
今年は、早めに出して飾りました。
昨年は、発見したのが雛祭りの直前だったため
手近にあった道具でお茶を濁してしまいました
が、今年は緋毛氈だけ新調しました。(といっ
ても100均のフェルトですが)
この人形のいわれについては、全く記憶にない
のでどこで作られ、どういう経緯で伯母が手に
入れたのかもわかりません。ただ伯母がくれた
時点でかなり木の色が茶色くなっていたので古
いものなのだろうと思っています。
伯母は、父の兄弟姉妹の中ではとても愉快な性
格の人でした。若くしてご主人に先立たれ、そ
の後奮起して保育園の園長先生まで務め、一人
娘を育て上げました。決して優等生ではなく、
むしろ劣等生に属するタイプだったみたいでし
たが、裏表のない人でした。
このこけし雛を貰った時、私は小さすぎて女性
が子供をかかえて一人で生きて行く大変さを全
く理解出来ていませんでした。現在でさえ大変
でしょうに70年以上前の話です。
もっともっと長生きしてもらい、色々な話を聞
きたかったなぁ、と雛祭りが近づく度に思い出
す人なのです。