ウメ(花)
一雨ごとにウメの花の開花が進んでいきます。
北国では、暖かい地方のように一気に気温が上
がることは滅多にないのでウメの花は少しずつ
開いていきます。そのためウメのお花見は、ゆ
っくり、のんびり楽しめます。あっという間に
散ってしまうサクラのお花見とはそこが一番の
違いです。
ウメは、紅白どちらでも青い空をバックにした
姿が一番美しいなぁと私は思います。風はまだ
まだ冷たいけれど丸い花びらがパッチリ開く様
はとっても潔く、凛々しい。
庭のウメの花が咲くと、いよいよ春の始まりで
す。思えばウメの木は、いつも身近にありまし
た。賃貸住宅に住んでいた時も大家さんの庭や
近所の空き地に立派な古木があったものです。
私にとってウメは春を感じる代表的な花木なの
です。
ウメの花に春を感じていたのはいにしえの人々
も同じようで現在の元号、令和の出典である万
葉集でもウメの花を題材にした和歌がたくさん
詠まれています。今のように暖房設備も充実し
ていない時代に春を迎えた喜びは北国に住む私
たちと同質のものだったのかもしれません。