淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

スノームーン

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雑木林など自然が好きな私ですが、意外と人工

物を眺めるのも好きです。

夜の工場群のライトアップされた風景やビル群

の夜景等々。

電信柱の並ぶ街中で月が昇って来る時間に居合

わせました。

どういうわけか私は時々ケガをしてしまう星の

下に生まれているようで、昨日は整形外科の帰

り道でした。(単に不注意なだけですが)

病院で肋骨にヒビが入っています、と言われて

がっかりしながらバス停に向かう途中、目の前

に大きな満月が昇っているのに気づきました。

重たげな月は、私が歩いて行く方向にあって、

段々と高くなっています。街中で周囲の照明が

明るいにもかかわらず月も負けないくらい明る

く輝いてします。

以前、左手首を骨折した時は手術が必要でした

が、今回の肋骨はバストベルトを締めて安静を

保つだけの治療法といわれ、それならベルトは

入りません。安静にしていますから、と言った

ら医師は途端に不愛想になり、そんな態度に失

望して歩いていました。

医師だって商売なのは解っています。でも、母

が腰痛の時に売りつけられたベルトも一度も使

われることなくまだ家にあります。二の舞いに

なることは目に見えていました。

冷たい風が吹き荒ぶ夜道を歩きながら、今日は

散々な日だったけれど1つだけ美しいものが見

れたからやっぱり、良い日に違いないと思った

私でした。