淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

雪山

f:id:tantan_10:20210228104719j:plain

家からは少し離れた雪山は、不思議なことに家

の近所からは見ることは出来ません。

車に乗って街へ出たり、スーパーの屋上に昇る

と遠くに連なる雪をかぶった山並みがようやく

見えるのです。

今日から3月です。今年は積雪が多かったので

まだまだ雪は消えることはないでしょう。

我が家のご先祖様の発祥の地は、今年は3mを

超える積雪だそうです。今は、1階を駐車場に

して2階を玄関にして出入りする家が多くなり

ましたが、昔は玄関を毎日雪から掘り出す作業

が欠かせない場所でした。

私から見たら気が遠くなるような雪の量ですが

田舎の人達は、「雪が多い年は豊作」とちょっ

と嬉しそうに話します。 途方もないほど大量

の雪に囲まれた方が安心で、雪がない方が不自

然で不安に感じるとは?

「もし雪がなければ土が凍って草も木も死んで

しまう。雪が毛布の役目をする」と言った

アメリカの絵本作家のターシャ・テューダー

言葉にハッとしました。雪を敵視するばかりの

私の発想とは真逆の言葉に遠い祖先の想いを聞

いたような気がしたのです。 

雪に守られているからこそ豊かな自然がある。

そんな簡単なことに気付けない私でした。