ワスレナグサ(花)
今年も庭のワスレナグサが咲き出しました。
種をパラパラと適当に蒔いて自然に任せて
いただけなのに丈夫な花で勝手に増えてい
ます。
昨年、あまりに増えすぎたので少し減らす
と言って母がだいぶ選抜したために今年は
いつもより少なくなったのですが、そのこと
を母はすっかり忘れてしまったようで、今年
はワスレナグサが少ないわね~と言っていま
す。
週初めにまとまった雨が降り、庭の植物達も
ホッと一息ついたような気配を感じます。
冬にたくさんの雪が降ったのだから水分は足
りているだろう、と思いがちですが、やはり
雪と雨は違うのです。春の雨に何度も何度も
洗われて木々と種は芽吹くのです。
潤びる(ほとびる)という言葉があります。
水分を含んでふやけるという意味ですが、春
はまさにそんな言葉がピッタリな季節です。
雨が降って太陽に温められ、また雨が降る。
冬の寒さと乾燥によって固く閉じてしまった
気持ちを静かに解放してくれる青い星のよう
な花が、ワスレナグサです。