シラネアオイ(花)
によく似ています。花びらのように見える4枚
の萼片は柔らかく、なんとも優美な印象。
山野草愛好家の憧れの的ですが、野生種はほと
んど見ることが出来なくなり、絶滅危惧種に指
定されています。かつては、日光白根山でよく
見られたことからついた名前ですが、今では余
程の深山に入らなければ目にすることが出来な
くなっています。
昨春、近所を散歩していていつもは通らない道
を通ってみるとある家の落葉樹の下に薄紫色の
花びらが揺れているのを見つけました。よく見
ると写真でしか見たことのないシラネアオイの
ようでした。こんなところで出会えるなんてビ
ックリです。花の命は短く、花が終わると跡形
もなく消えてしまうので、今年も半信半疑のま
ま再度、その庭を見に行ってみると、昨年より
少し花数は少ないながらも、今年もシラネアオ
イは咲いていました。最近は、種から生産され
た株が出回るようになってきたそうなのでその
ような苗を大切に育てているのかなぁと想像し
ています。
シラネアオイは、暑さに弱いと聞いています。
深山でしかお目にかかれないこの花を、住宅街
で育てる苦労は大変なものでしょう。持ち主の
方に蔭ながら感謝して楽しませて頂いているの
です。