ユウシュンラン(花)
毎年ギンランだと思って見ていた花がどうやら
ユウシュンランという別の種類だということが
最近わかりました。
ギンランの幼いものと認識していたのですが、
全長10cm足らずの小さな個体は注意して見な
いとずぐ見失ってしまうのでなかなか判別が難
しいです。
ギンラン、キンラン、ユウシュンランなどは、
雑木林に生える野生のラン科の植物ですが、土
壌中の菌類と共生関係にあり、そこから栄養を
吸収しているので掘って持ち帰って庭に植えて
も根付くことはありません。それにもかかわら
ず、持ち帰りは後を絶たず、年々数を減らして
います。
春先、両親と散歩をしていると1台の車を何度
も目にしました。何の車だろう?と思っている
と少し先で止まり男性が降りてこちらへ歩いて
来ました。そして、この辺でカタクリの花が、
見られると聞いたのですが教えて欲しい、と尋
ねてきました。その頃、カタクリの花は、雑木
林のあちこちで咲いていましたので比較的多く
見られる場所を教えました。車中には女性の姿
もあったので夫婦で見に来たのでしょう。
その人たちがお礼を言って去った後、私達は散
歩を続け、別の場所で何度もカタクリの花に出
会いました。ただ歩いていただけなのに。
山野草に出会いたいならば自分の足で歩くこと
です。そして絶対に持ち帰らないことです。