イチョウ(新葉)
秋のイチョウの黄葉は、輝くような金色で
人々の注目の的ですが、春のイチョウの芽
吹いたばかりの若葉もよく見れば美しいも
のです。
イチョウは、落葉樹の中では芽吹く時期が
遅くヤエザクラの花が終わったころからや
っと小さな葉を広げ始めます。
水掻きの付いたカモの足のような形の葉は
芽吹いたばかりでもあの独特の形を保って
おり、緑の葉はまだ薄いため光にかざすと
向こう側が透けて見えそうです。
今年も食用のギンナンから発芽させて勝手
に公園の角に植えたイチョウは、元気に若
葉を茂らせています。隣の大きなネムノキ
と競争しながら毎年少しずつ大きくなって
頼もしい限りです。
散歩の際、通りかかると、おはよう!と必
ず声をかけます。まだ太陽の光が弱いうち
にイチョウの木の下に立って何回か深呼吸
をすると肺の中がちょっときれいになった
ような気がして今日も良い日になると思え
るのです。