キュウリグサ(花)
カラスノエンドウの花が、咲き終わった場所
には今、キュウリグサが一面咲いています。
したような小さな空色の花です。
私のスマホは、マクロ撮影が苦手なためピン
ボケで、直径3㎜前後の花はケシ粒のように
小さいのですが、近寄って見れば1つ1つが
立派な花であることがわかります。
私が、キュウリグサを初めて知ったのは梨木
香歩さんの「西の魔女が死んだ」という本を
読んだことがきっかけでした。その時は、ワ
スレナグサよりもっと小さい花を目の悪い私
が見つけることが出来るかなぁと思ったこと
を憶えています。
その後、意外と身近な場所にキュウリグサは
生えていて、私の目でも見ることが出来まし
た。この花を見ると、もうすぐ夏が来るのだ
なぁと思います。
梨木香歩さんの作品には、植物や動物、はて
は、ぬか床の中の微生物までが幻想的に描か
れていて読むと不思議な感覚に包まれます。
この世に存在するものは、全て意志を持って
いる、という前提で進む物語。
文学と科学が融合した世界が、味わえる大変
興味深い作品ではないか、と思います。