ムシトリナデシコ(花)
ムシトリナデシコの花は、たくさんの花が集
まって出来ています。花の付け根の茎はベタ
ベタしていてこれが花の名前の由来となって
いますが、実際には虫を捕獲して食べたりす
ることはありません。ベタベタの粘着力も弱
く大抵の虫なら逃げてしまえる程度のもので
す。
花は濃いピンク色が主ですが、中には白い花
もあるそうです。江戸時代に観賞用として入
ってきたものが、今では道端や空き地などに
野生化しています。日本に元々あるナデシコ
よりも花期が早く、花色が濃くくっきりした
花は最初は珍重されたのでしょう。
今年は、私の住む地方は少し梅雨入りが遅れ
ている感じですが、晴れれば強い日差しが容
赦なく照りつけるようになりました。多くの
花が日中はグッタリしていますが、ムシトリ
ナデシコは、強い光にも負けずにショッキン
グピンクの花を凛と立てて咲いています。
それを目にする度にこの季節にピッタリの花
なんだなぁと思うのです。