淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

ミツバチ

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谷川沿いを歩いていても汗ばむようになりま

した。朝の早い時間でも少し歩けばすぐにジ

ワっと汗が滲んできます。

水の流れる音とホトトギスの力強い鳴き声を

聞きながらもうすぐ夏だなぁと思います。

しばらく歩くとどこからともなくブーンとい

う羽音がするのに気が付きました。キョロキ

ョロするとすぐ横のコンクリート製の電信柱

の穴にミツバチが出たり入ったりしているの

が目に入りました。穴は、丁度私のヒザぐら

いの高さで、本来は電力会社が電信柱に上る

時だけ長いボルトをねじ込んでハシゴのよう

にするために空けてあるものです。多分、無

闇に電信柱に上らないように普段はボルトを

抜いておくのです。

ミツバチたちは、私が立っていても全く気に

せず出たり入ったりしています。どうやら中

に巣を作っているようです。ファイバースコ

ープがあったらのぞけるのになぁと思いなが

らしばらく観察していました。

暑くなった頃、ミツバチは、分蜂といって新

しい女王蜂と共に巣別れをします。人間が飼

っている以外にも野生で生きているミツバチ

はいて、それらは大抵木の洞などを巣にして

います。ところが、このミツバチたちは、電

信柱を木の洞の代わりにしているのです。

針金ハンガーを巣の材料にするカラスがいる

ように、生き物たちも人間に負けてはいない

のだなぁと感心した出来事でした。