クリ(花)
今年もクリの花が咲き始めました。
フワフワの尻尾のような花は、雄花です。
昔は、それを知らずにあのフワフワがどうや
って丸い実になるのだろう?と思っていたの
ですが、丸くなる実の元、つまり雌花は実は
別に存在しているのです。
知ってしまえば当然なのですが、知らない時
は真剣に、長い花房が丸く変化するのかな?
などと想像していました。
クリの雌花は、雄花の咲いている根元のよう
な部分に小さな小さなイガの形であります。
もし、手が届くところにクリの雄花が咲いて
いるようでしたら手繰り寄せてじっくり観察
するときっと見つけることが出来ると思いま
す。
ついこの間まで山の斜面を彩っていたのはヤ
マボウシの白い花でした。それが、今はあっ
という間にクリーム色のクリの花に変わって
います。優しい色合いの花は晴れた日には風
になびき、雨の日には雫を滴らせています。
たとえ、その花が雄花であろうとクリの花を
見ると山の持つ母性のようなものを感じてし
まう私なのです。