クレオメ(花)
クレオメの花を真上から見ると長い雄しべ
が、花の周囲を取り囲んで猫のヒゲのよう
だなぁと思いました。猫のヒゲは、こんな
にたくさんないでしょうけど。
私が、いつも見ているクレオメは、空いて
いる畑に毎年咲きます。多分、前年のこぼ
れ種から増えて咲くのだと思われます。春
のクロタネソウが終わって、種が出来た頃
入れ替わるように咲き始めます。
近所の農家の方は、田んぼが主で畑は自分
の家で食べる分くらいを作っているだけの
ようです。そのため畑の多くは、あまり活
用されておらず、家庭農園をする人に貸す
だけであとは、放置されていることが多い
です。
放置された畑はあっという間に雑草に覆わ
れて夏草が茂り放題ですが、たまに花が好
きな人がいる家では季節の花が植えられて
いるので私も散歩の時に楽しませてもらっ
ています。
剣のようなグラジオラス、花期の長いヒャ
クニチソウ、秋が近くなると咲き出すケイ
トウ。多分お仏様の花を絶やさないための
工夫から花を植えているのでしょうが、高
齢の女性が早朝庭を丁寧に見回っている姿
を遠くから眺めていると日本版ターシャ・
テューダーがそこにいるのではないか、と
思えてきて不思議な錯覚を覚えるのです。