オオハンゴンソウ(花)
オオハンゴンソウが目につくようになると私
の住む地方も夏本番です。
比較的湿った土地を好むため、湿原、田んぼ
などでよく繁殖しています。
この花も特定外来生物に指定されており、ほ
ぼ日本中で定着しています。寒さにも強く、
北海道の湿原、日光の戦場ヶ原などでも貴重
な湿原植物を押しのけて大繁殖を続けている
そうです。インターネットで検索すると各自
治体が駆除のお願いを呼び掛けているページ
がヒットします。
この花の仲間はルドベキアという名前で花屋
さんでも売られています。鮮やかな黄色い花
は、ヒマワリと同じくらい夏の日差しに映え
明治時代に園芸植物として持ち込んだ人もま
さかこんなに繁殖力が強いとは思っていなか
ったのでしょう。今では庭で栽培することも
禁じられていますが、野生化したものは人間
が作った法律なんてお構いなしに自由に広が
っています。
私の住む地域では大繁殖はしておらず、夏に
よく見かける花といった程度です。真っ直ぐ
に伸びた茎の頂点に咲く花は、勢いがあり、
私は好ましく感じているのですが、手放しで
愛でることがはばかられる花で残念です。