モッコク(花)
モッコクは、常緑広葉樹です。
家の近くの公園に3m近いモッコクの木が何
本もあります。肉厚の葉がたくさんついた樹
形は普段は地味な存在ですが、夏になるとた
くさんの花をつけます。
昔、住んでいた家の玄関横にはモッコクの木
がありました。子供だった私は、毎日出入り
する度に見ていたはずなのに、花が咲いた姿
の記憶がありません。ただただ地味な木とい
う印象しか残っていません。そして夏が、年
々暑くなったある年、その木は枯れてしまい
ました。
現在の場所に引越して来て、散歩の途中で公
園にモッコクの木が、たくさんあることに気
がつきました。本来、常緑樹であるモッコク
は、関東地方以西の暖地に自生する木なので
北国の環境は厳しいのでは?と思いましたが
意外と元気に成長しています。モッコクの存
在に気づいたのは秋で赤い実がなっていたの
でその時どんな花が咲くのだろう?と初めて
思いました。
翌年の夏、再びブラブラと公園を散歩してい
るとモッコクにはクリーム色の花がたくさん
咲いており、花にはハチが次々と訪れていま
した。ハチが好む花だったなんて全く知りま
せんでした。モッコクが江戸五木や三大庭木
に選ばれるほどの庭木の王様だということを
知ったのはつい最近のことです。