ママコノシリヌグイ(花)
秋は、タデ科植物の花が次々と咲く季節で
す。ほんのりと赤く色付いた小花は愛らし
く、虫の音をBGMに眺めているとホッとし
ます。
夏の間に出来るだけ勢力範囲を広げた草た
ちは、何度も草刈りや除草剤を掻い潜り盛
大に藪を作っています。ママコノシリヌグ
イもその中で他に負けまいと頑張って藪の
表面からツルを伸ばして花を咲かせようと
しています。
初めてママコノシリヌグイの花を見た時は
ミゾソバの花かと思いました。両者は共に
タデ科で花色も形も大変よく似ているから
です。金平糖のようなピンクの花だけ見た
ら区別がつきません。花に見える部分は実
は、ガクなのですがママコノシリヌグイは
そのガクから葉に連なる茎がたくさんのト
ゲに覆われています。また葉にもトゲがあ
り、別名トゲソバとも呼ばれます。
植物の名前は、時々とんでもないものがあ
ります。ママコノシリヌグイやヘクソカズ
ラなどよく考えつくものだとある意味感心
してしまいます。しかし、自分の名前がこ
のような名前だったら、と思うと悲しくな
ります。
可憐なピンク色の蕾を見ればもっと可愛い
キラキラネームでも良かったのに、と思う
のです。