キツリフネソウ(花)
晴れていても日の出が遅くなり、今シーズン
の早朝散歩も限界だなぁと思い、最後に沢沿
いの道を選びました。
谷が迫った沢沿いの道は、頭の上に木々が覆
いかぶさり、本来なら少し不気味な雰囲気で
す。でも、歩いている間に急速に晴れてきた
ため心配するほど暗さは感じないで済みまし
た。
秋の始まりにたくさん降った雨は、今も山肌
を伝ってしみ出ていて道の所々には水たまり
が作っています。この水こそが、山野草たち
を育んでいる源。
そろそろ開けて田んぼに出る直前で、そうい
えば以前、この辺りで母が黄色いツリフネソ
ウを見たと言っていた、と思い出しました。
水浸しの道端を乗り越えて山肌と池の境辺り
に近づくと黄色いものがチラチラと見えてき
ました。もしやと思って池に落ちないように
用心しながら進むと、キツリフネソウの特徴
である楕円形の葉の間から黄色い花がのぞい
ていました。ああ、やっぱりあったんだ!と
嬉しく思いながら写真を撮りました。
まだ小さい蕾がたくさんあり、花の盛りはこ
れからのようです。目印になるものをしっか
り確認して、今年最後の早朝散歩をお仕舞い
にしました。