ヤマハッカ(花)
久しぶりに、初夏の頃ウシガエルがたくさ
ん鳴いていた沼が点在する場所へ行ってみ
ました。
もうウシガエルの鳴き声は聞こえず、静か
な山道を歩いて行くと日当たりの良い斜面
に薄紫色の小花がたくさん咲いているのが
目に留まりました。
シソ科の植物のようだなぁと思いましたが
シソ科の植物は似たような花が多いので周
囲の環境と花を写真に撮って家に帰ってか
ら調べました。色々参考にして最後に残っ
す。
最終的に花にスジ模様があるのは、ヤマハ
ッカと書かれている文献を見て私はヤマハ
ッカと判断しましたが、まだ少し迷ってい
ます。同じ植物でも環境によって外見が変
わってしまうのは自然界ではよくあること
ですから。
それにしてもあんなにたくさんいたウシガ
エルはどこへ行ってしまったのでしょう?
沼の周囲を歩くと岸辺の草の間からドボン
ドボンと慌てて水に飛び込む様子が、ユー
モラスでついからかってみたくなるのです
が、これまで降り続いた雨で沼は拡大し、
容易に近づくことが出来ません。
秋の沼は、静寂を守るために私を拒んでい
るように見えました。