ヤクシソウ(花)
ヤクシソウの花もそろそろ終わりの季節が、
近づいています。
小さな黄色い花が集まって咲くヤクシソウは
キク科のオニタビラコ属の植物です。田んぼ
のあぜ道でよく見かけるコオニタビラコに大
変良く似ていますが、草丈が高く固まって咲
く花の数も多いような気がして調べると、ヤ
クシソウという別の種であることを知りまし
た。
秋のノギクの仲間は、白や紫色のものが多い
のですがヤクシソウは寂しくなった野山を黄
色で少し賑やかにしてくれる花です。乾燥気
味の土壌を好むため、山道の日当たりの良い
斜面を注意深く歩くと見つけることが出来ま
す。同じ属のオニタビラコは、都会の雑草と
して至る所で見かけますが、ヤクシソウは、
やはり山に生える野草のようでこの場所に転
居してきてから出会いました。植物はどんな
に小さなスペースでも新しい場所を求めて繁
殖域を果敢に広げていきますが、ヤクシソウ
はやはりフカフカの落ち葉が積もった土が好
きなのでしょう。
都会を求めて出で行くことが好きな人もいれ
ば、田舎でのんびり暮らすのが好きな人もい
る、人も植物も色々なタイプがあるからこそ
よいのです。