サザンカ(白花)
今年は暖かい秋が続いたため、サザンカの開
花が少し遅れているようです。
近くの公民館の庭で咲く一番外側の花弁がほ
んのりピンク色をしたこのサザンカは、開く
とバラの花のように見えます。
気温が下がってからの白い花は、なんだか寒
々しい感じがするものですが少しピンク色が
入るだけでホッとします。濃い緑色の葉は艶
々としてこれから来る厳しい寒さに負けない
ようしっかりとした厚身があります。
サザンカは、ツバキ科の常緑広葉樹です。本
来、ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に自生
するものでツバキ、サザンカ、お茶の木は日
本が北限ということです。
品種改良によって私の住む北国にまで植えら
れるようになったサザンカは、これからほと
んど花が見られないこの地域では貴重な花で
す。時には雪をかぶった中で頑張って花を開
いているものもありますが、それもせいぜい
12月いっぱいです。
朝の気温が5度を下回る日も度々見られるよ
うになりました。冬は忘れずにやって来るの
だなぁ~と少し身を硬くして迎え入れる準備
をしています。