淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

イソギク(花)

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強風と時折り雨が降って来る天気でしたが、

イソギクを見に出かけました。

先日、遠目から咲いているのは確認していた

のですが、時間がなくてじっくり観れなかっ

たので気にかかっていました。

相変わらず黄色い花芯は明るく密集して可愛

いらしいポンポンのようで思わず頬が緩みま

す。寒さで葉の先が赤味を帯びてきていまし

た。

キク科の花は、一般的な形は筒状花と舌状花

の2段構えで構成されていますが、イソギク

は中心部の筒状花だけしかありません。舌状

花の部分は退化しているのです。ハハコグサ

の花も同じような仲間です。逆にタンポポ

ような花は、ほとんどが舌状花で出来ている

キク科の植物です。

イソギクは、元々は紀伊半島の固有種といわ

れています。繁殖能力が旺盛で、海伝いに分

布を広げ、今では千葉県から愛知県にかけて

の太平洋側の崖や岩石地にまで自生している

そうです。一方日本海側で見られるものは人

為的なものとする説もあるそうです。

可愛い外見に似合わず風の強い海岸の過酷な

土地でも生き抜ける性質は、今では園芸植物

としても人気です。

断崖絶壁に咲き誇るイソギクの自生地、いつ

か見てみたい光景です。

 

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