ツクバネ(実)
初夏の頃、葉と同じような緑色の花を咲かせ
ていたツクバネが枝の先端に実をつけていま
す。
この不思議な形の実は、どれも枝の先につい
ているため風が吹くと激しく揺れます。
5月末から6月初めにかけて咲いた花は半年
近くかけて種となるためにじっくり熟成しま
す。夏には、形はこのままの緑色の実がすで
に完成していてユラユラしていますが、たく
さんの葉に覆われているため案外目立ちませ
ん。いつも揺れているので熟す前に落ちてし
まうのでは?と心配になりますが、案外しっ
かりついているようで晩秋まで実の数が減る
ことはありません。
周囲を注意深く観察したところ、同じ道沿い
にまだ数本ツクバネの木があることを発見し
ました。そのうち2本は実がついていないの
で多分雄株だと思います。まだツクバネの雄
花の実物を見たことがないので、来年こそは
と期待しています。
ツクバネの周囲は、閑散とした北斜面の端で
す。今は、針葉樹以外は見られず、シーンと
静まりかえっています。あんなに青々とした
緑に覆われた景色だったことがウソのよう。
まだ冬が始まったばかりだというのに、緑色
に埋め尽くされた風景を心待ちにしている私
です。