キノコ22
先週は、荒天が続いてなかなか散歩に出られ
ませんでした。散歩といっても私の場合、家
の近所の雑木林や野原をほっつき歩いている
だけですが。
相変わらず天気はあまりパッとせず、黒い雲
が大きく広がっていましたが、寒さが緩み、
風もなかったのでお昼前の小一時間、今のう
ちと出かけてきました。
久しぶりに池の側の野原に足を向けると、夏
の間は草ボーボーで足を踏み入れることが出
来ない場所がなんだかこざっぱりとしていま
した。勝手に種が飛んできて生えてしまった
何かの若い木は根元で切られ、広々としたス
ペースになっています。
奥の方の細い水の流れをもっとよく見たくて
少し足を前に進めるとグチャっとした泥を踏
む感触が足元から感じられました。なるべく
乾いた所を選んで流れの側まで到達すると流
れは、小川と呼ぶにはまだちょっと早い段階
でした。
満足して道路に戻ろうとすると切られた若木
の切り口に白い扇形の綿のようなものがたく
さんついているのに気が付きました。
名前はわかりませんが、キノコの一種だと思
いました。もしかしたら粘菌の一種かな?
どちらにせよこんなに寒くて風が吹きすさぶ
日が続いても命の痕跡を確認出来れば帰りは
ルンルンの私なのでした。